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    前回の続きです。

    変動金利を選ぶか、固定金利にするか。

    https://f-forest.com/staff-blog/archives/256

    お客様に変動金利の過去の推移等を見ていただいたうえで、

    将来金利が上がることを想定してシミュレーションを行います。

    借入4000万円(内ボーナス時加算1000万円)、35年返済を検討するとします。

     

    私「今なら0.47%で借りられるとして、何年後にどれだけ金利が上がると想定しておけば安心ですか?」

    お客様「さぁ?」

    私「ですよね?私にもわかりません。なので取りあえず・・・」

     

    仮に5年後に1%、さらに10年後にもう1%金利が上がるとしてシミュレーションしてみます。

    過去20年以上ほとんど動きのなかった基準金利の2.475%が、

    6年目から3.475%に、16年目から4.475%に上がる、という仮定です。

    もしこうなった場合の返済額は、

    6年目から月々の返済額が77,000円から89,000円に、

    ボーナス時加算額が155,000円から179,000円に増え、

    16年目からはさらに、それぞれ98,000円と197,000円となることを確認していただきます。

    このシミュレーション場合、35年間、1.558%の固定金利で借りたのと同じになります。

     

    シミュレーションをもうひとつ。

    仮に、1%ずつ金利が上がるとしても、16年目からと26年目からだとどうなるか?

    返済額は表のとおりで、35年間を0.895%という超低金利の固定で借りるのと同じになります。

     

    5年後に1%金利が上がる可能性は、私も極めて低いとは思いますが、

    もっと早く、さらに金利が上がる可能性も絶対ないと言い切れないのが変動金利のリスクです。

    35年間、1%前半の金利で固定できるなら、私はその方が良いと思っていますし、

    過去の金利の推移をみても、それがどれほどの低金利かということもわかります。

     

    とお話をしても、6割から7割ほどの方が変動金利を選ばれます。

    金利が上昇するということは、景気が良くなって物価が上がり、所得も上がる

    という考え方は確かにあります。

    今回のケースの場合、0.47%の変動金利と1.10%の固定金利では、

    当初の返済額に年間約138,000円ほどの差が出ることも、固定を選びにくくしているのかもしれません。

     

    変動金利のシミュレーションは、無限に組み合わせがあります。

    フラット35などの超長期固定金利との比較をしっかりして、リスクも確認してから選びましょう。

     

    資金計画の個別相談は随時承っています。お気軽にお問い合わせください。