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    無垢床材のお手入れ方法|無塗装と自然塗装それぞれの特徴

    こんにちは。

    「無垢の木と自然素材でつくる家」にかかせない無垢のフローリング。

    無垢材のもつ調湿性能や熱伝導率の低さから、夏はべたつかず、冬はあたたかく感じられ、1年を通して快適に過ごすことができます。

    モデルハウスで初めて自然素材の家を体験されたお客様からは、「木の香りが良い」、「素足が心地良い」と好評ですが、お手入れ方法に不安があるといった声もあります。

    「木だから醤油やコーヒーをこぼしたら染み込んで取れないのでは」

    「掃除機や家庭用クリーナーは使える?」

    「ワックスはどれくらいの頻度で塗りなおしたらいいの?」

    といった、お問い合わせが多いです。

     

    無垢床材は、主に「無塗装」「自然塗装」「ウレタン塗装」といった仕上げの方法があります。

    (フィールフォレストでは、お手入れがしやすく自然素材の良さを活かすことができる「自然塗装」を採用することが多いです。)

    きれいに長く使うために、無垢床材の仕上げの違いごとにお手入れ方法を知っておくことが大切です。

    それぞれの違いと、実際のお手入れ方法をご紹介したいと思います。

    まずは知っておきたい!無垢床材の仕上げについて

     

    無塗装(むとそう)

    何も塗っていない、素材そのままの状態の無垢材です。木の香りや質感をもっともダイレクトに感じられ、時間とともに色合いが深まっていく経年変化の美しさも楽しめます。

    ただし、表面が無防備なため、水や汚れ、傷に弱いという側面も。定期的なお手入れや、生活スタイルに合わせた工夫が欠かせません。

     

    自然塗装(オイル・ワックス仕上げ)

    亜麻仁油や蜜蝋、植物性ワックスなどの自然素材を使った塗装方法です。木の内部に塗料を染み込ませるタイプのため、表面に膜をつくらず、木の呼吸を妨げないのが特徴です。

    見た目も無塗装に近い自然な風合いを保ちながら、ある程度の撥水性や汚れ防止効果を持たせることができます。

     

    ウレタン塗装

    表面にウレタン樹脂の膜を張ってコーティングする仕上げです。水や汚れをしっかり弾き、お手入れが簡単に感じられますが、木の質感や調湿性が失われてしまいます。フィールフォレストでは木が本来持つ調湿性や質感を大事にしているため、おすすめしていません。

     

    仕上げ方法の違いをかんたん比較
    特徴 無塗装 自然塗装(オイル・ワックス) ウレタン塗装(参考)
    見た目 素材そのままのナチュラルな表情 ややツヤ感のある自然な風合い 表面に均一の光沢がある
    木の質感 木そのままの自然な質感 無塗装に近い自然な風合い 樹脂の膜で覆われている
    水や汚れへの強さ 弱い(シミや汚れが付きやすい) 中程度(ある程度の撥水性あり) 強い(水や汚れに強い)
    メンテナンス性 手間はかかるが再生しやすい 定期メンテで美しさを維持 基本不要だが修復は困難
    木の調湿性 妨げない(◎) 妨げない(◎) 妨げる(×)

    無垢床(無塗装)のお手入れ方法

     

    日常のお手入れ

    乾拭きや掃除機でホコリを取り除きます。汚れが気になる場合は、固く絞った雑巾での水拭きも可能ですが、水分はすぐに乾拭きして残さないことがポイントです。

    薬剤を含むウェットタイプのワイパーや洗剤などは使用を避けます。 

     

    定期メンテナンス

    無塗装のまま維持する場合は、こまめな日常のお手入れが基本です。

    綺麗に維持したい場合、1~2年に一度、自然オイルや蜜蝋ワックスを塗布することで、表面の保護と風合いの維持ができます。毛羽立ちが気になるときは、目の細かいサンドペーパーで軽く研磨してから塗布するのがおすすめです。

     

    注意点

    水染みや食べこぼし、油汚れはすぐに拭き取るのが鉄則です。水まわりではマットやラグを活用すると安心です。

    無垢床(自然塗装)のお手入れ方法

     

    日常のお手入れ

    乾拭きやモップ、掃除機でのホコリ除去が基本です。水拭きも可能ですが、強くこすらず、軽く拭き取る程度に留めます。

    ワックスの撥水性が残っている間は、醤油やコーヒーなど色の付いた液体も、すぐに拭き取れば染み込まずきれいにすることができます。

    薬剤を含むウェットタイプのワイパーや洗剤などは使用を避けます。 

     

    定期メンテナンス

    1~2年に一度、自然系のオイルやワックスの再塗布を行うと撥水性を維持できます。

     

    傷やシミの対処

    小さな傷やシミは、目の細かいサンドペーパーを木目と同じ方向に当ててから、自然系のオイルやワックスを再塗装します。軽度の凹みなら、アイロンを使用した修復方法もあります。

    無垢床材は「経年変化」を楽しんで

    無垢床材はお手入れの手間がかかる印象がありますが、日常の掃除などはいたってシンプルです。

    乾拭きや掃除機でゴミを取り除き、落ちにくい汚れは固く絞った雑巾で拭き取ります。

    (余談ですが、1~2年に一度を推奨されるワックスの再塗装を千僧モデルハウスでは10年近く行っていません。

    もちろん定期的なワックス掛けが理想ではありますが、今のところコーヒーを溢してもその場で拭き取ればきれいになる程度の撥水性は残っています。)

     

    それでも生活していく中で、どうしてもキズや汚れは残ります。もちろんこれはクッションフロアなども同様です。

    多少のキズや凹みなどは修復可能ですが、キズが残るたびに「修復しなきゃ」と意気込むと、後々面倒と感じる方も多いと思います。

     

    そういったキズや汚れを「修復しない」のも一つの選択です。

    無垢材は「経年変化」によって、色や風合いが変化していきます。不思議とキズや汚れもだんだんと馴染んでいき、味わい深くなっていきます。

    新築当時の状態を保つことは難しくても、無垢材のもつ調湿性や癒し効果、やさしい踏み心地や居心地の良さは、他の床材には代えがたい魅力があります。

    自然素材の心地よさを感じながら、少しずつ変化し馴染んでいく床材の風合いを楽しんでみてください。

     

    無垢床材のメンテナンス方法や塗料選びに迷ったときは、ぜひお気軽にお問い合わせください♪