漆喰壁とコーヒーの染み
こんにちは。
自然素材の家を建てたいと考えているお客様から、自然素材のお手入れについて質問をいただくことがあります。
特に多いのが、「無垢材や漆喰の壁にしょう油などの色の濃いものをこぼしたら取れますか?」という質問です。
無垢床材については、ワックスで仕上げていれば溢してもその場で拭き取ればすぐに染み込むことはありません。モデルハウスも自然塗料のワックスで仕上げてから5~6年現在、飲み物を溢した時も、跡も残らずきれいに拭き取ることができています。(もう少し短いスパンでワックスをかけるとより安心ですね。)
ただ、溢したことをすぐに気づかない場合は落ちるのかな、と気になっていました。漆喰の壁については完全には取れませんと書かれていることも多いです。少しの汚れや経年変化と付き合うことも自然素材のお家の良いところなのですが、真っ白な壁に雨垂れのように染みが残るのも気になりますよね…。
先日の打ち合わせで、とうとうその日がやってきました。
打ち合わせの時にグラスに手をぶつけてしまい、壁一面にコーヒーの飛沫が…。
写真では見えにくいところから向かいの壁まで、なかなかの飛び具合に「あっこれはだめだな…」とそんな空気が漂っていました(^^;)
床はいつものように拭き取りきれいになりましたが、漆喰壁の方は、濡らした布巾で拭いたりメラミンスポンジでこすってみたものの効果がなく、塗り直しかなと話していたのですが…
翌日、調べた方法を試したら驚くほどキレイに落ちました!
「漂白剤(ハイター)と水を1:4で薄めて、スプレーで噴きかける」方法です。
【準備したもの】
漂白剤(ハイター)・水・スプレーボトル・ゴミ袋・養生テープ・キッチンペーパー(拭き取るもの)・手袋
【手順】
①幅木や床材に滴り落ちないようゴミ袋とテープで養生する
②漂白剤(ハイター)と水を1:4で薄めたものをスプレーでシミに噴きかける
③30分ほど置いてから、水をスプレーで噴きかける
今回は②の工程でまだ黄色くシミが残っていたので、②の工程を2回繰り返しました。
漂白剤の匂いが残らないか心配していましたが、その日のうちに匂いもなくなり、シミも目をこらしてもわからないほどキレイに落とすことができました。
今回はカルクウォール(スイス漆喰)+コーヒーの液体で効果があったのですが、漆喰の種類や塗り厚、溢した液体の種類によっては、効果がない場合もあるかもしれません。これで落ちます!と胸を張って言えるほど検証ができていないのですが、お悩みの方がいましたら参考になればと思います。(お試しの際は目立ちにくい箇所、狭い範囲で一度お試しされることをおすすめします。)