フィールフォレスト

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    まず初めに、私は高気密住宅のすべてを否定するつもりは毛頭ありません。

    当社も1棟だけですが、高気密住宅を建てさせていただきました。

    高気密の方が、断熱性能が高いことは間違いありません。

    少ない熱源で、夏涼しく冬暖かい家にできるということです。

    ではなぜ、その後当社は高気密住宅を建てていないのか?

    少し長くなりますが、なんとなく高気密住宅に疑問を感じている、という方はよろしければお付き合いください。

     

    高気密住宅を推進されている方は、そうでない家のことを「隙間だらけの家」と表現されます。

    ■隙間から隙間風が入るから寒い!

    ■隙間があるから計画換気ができない!

     なので汚染物質やほこりが入ったり、結露する!

     

    うーん、なるほど・・・。

    私は現在、自社で建てた家に住んで11年目になりますが、それ以前は隙間だらけの木造住宅に約27年、鉄筋コンクリートの建物に約17年、それぞれ通算で住んできました。

    隙間だらけの木造住宅は、本当に寒かった(笑)

    最後に12年住んでいた新築分譲マンションは、キッチンの換気扇を回すと玄関ドアが開けづらくなるほど気密性が高く、それまで住んでいた木造住宅よりはるかに暖かかったのですが・・・。

    でも、冬はしっかり暖房が必要で、暖房しても足元が冷たかった記憶があります。

    隙間風など入らない高気密住宅なのになぜ??

     

    ご存知の方も多いと思いますが、コンクリートが外気で冷やされて、その冷気が室内に伝わるんですね。

    マンションの場合、上下左右を囲まれている部屋の方が、最上階や角部屋よりも温熱環境が良いんですね。(私のマンションは上階のない角部屋でした)

     

    ちなみに、私自身は現在住んでいる木造住宅の方が、それまで住んでいたマンションよりも暖かいと感じています。

    もちろん暖房はしていますが、以前のように足元が冷たいと感じることもありませんし、快適です。

    高気密住宅ではありませんが、隙間風を感じることもありません(笑)

    冬でもTシャツ1枚で過ごしたい、ということでなければ、少なくとも当社の施工エリアでは高気密住宅を目指す必要はないのではないか、とまずは思うのです。

    確かに、高気密であるほど隙間風(というか漏気)による熱損失は少なくなりますが、計画換気は必須となります。

    いわゆる24時間換気のスイッチを切ることのできない家になってしまいます。(計画換気をしないと、結露のリスクが高くなります)

    無垢の木の香りややさしい肌ざわりが好きで、できるだけ自然なものに囲まれて暮らしたいという思いと、計画換気に頼らざるを得ない暮らし方が、どうしても矛盾しているように思えてしまうのです。

    本当に隙間風が入るような寒い家は論外ですが、高気密住宅ほどではなくても、十分な断熱性能を持った木造住宅はできます。

    換気扇のスイッチを止めると結露するかもしれない、冬は過乾燥になりやすく適度に加湿する必要がある、フィルターの掃除を忘れずにしなければならない・・・といった高気密住宅の一面が、自然素材住宅に似つかわしくないと思うのですがいかがでしょうか?

    とは言え、求める断熱性能や暑さ寒さの感じ方、快適と感じる空気感も人それぞれ違うのが当たり前です。もし、高気密住宅にするか迷われているなら、ぜひ両方の家を実際に体感されることをお薦めします。

    フィールフォレストの常設モデルハウスはこちらをご覧ください

    たとえコストがアップしても高気密住宅が良い、という方には、無垢の木や漆喰、セルロースファイバーを使って建てる高気密住宅をご提案します。